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葬儀後に送るメールの具体例:相手の心情に寄り添うメッセージ

2024.10.4

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葬儀の後は、遺族や関係者にとって非常に大変な時期です。そんな中で、丁寧に心遣いを伝えるメールは、相手の負担を少しでも軽減するきっかけとなります。 以下では、葬儀後に送る際の注意点や、慎重な言葉選びのポイントを解説し、実際に使用できる例文を紹介します。

1. メール・LINEは適切か?

葬儀後のメッセージを送る際には、使用する手段にも注意が必要です。メールやLINE、電話など、さまざまなコミュニケーション手段がありますが、状況に応じて適切な方法を選ぶことが大切です。

1.メール メールは、ビジネスシーンやフォーマルな関係において、最も適切な選択肢です。相手に余裕を持って対応してもらえるため、負担を減らすことができ、感謝やお悔やみを丁寧に伝える手段として最適です。形式的な挨拶文も用いやすく、落ち着いたやりとりが可能です。 2.LINE LINEは、親しい間柄では手軽で使いやすいツールですが、葬儀後のメッセージには慎重さが求められます。特に、短い返信を促す形で送ることは、相手に無理をさせてしまう可能性があるため注意が必要です。LINEを使う場合は、短くとも丁寧な言葉を心がけ、返信を強制しない形でメッセージを送ることが大切です。具体的には、「返信不要です」「どうかお気を遣わないでください」といった配慮を含めるのが望ましいでしょう。 3.電話 電話でのお悔やみは、場合によっては遺族にとって負担になることがあります。葬儀直後は、遺族が多忙で疲れていることが多いため、タイミングを見極めて行うことが大切です。どうしても電話をしたい場合は、相手が落ち着いた時間を選び、短時間で済ませるよう心がけましょう。

2. 葬儀が終わった後に送るメールの具体例

例文1:親しい間柄の場合

件名:このたびはご愁傷様でした ○○さんへ このたびはご愁傷様でした。心よりお悔やみ申し上げます。葬儀のご準備など、心身ともに大変だったことと存じます。どうか無理をなさらず、ご自身のお体も大切にしてください。 故人とのお別れに立ち会わせていただき、感謝しています。何かお手伝いできることがありましたら、いつでもお知らせください。 改めて、故人のご冥福をお祈り申し上げます。 ○○より

例文2:ビジネスシーンでの上司宛て

件名:このたびはご愁傷様でした ○○様 このたびはご愁傷様でした。心よりお悔やみ申し上げます。葬儀のご準備にあたり、心身ともにご負担が大きかったことと拝察いたします。どうかご無理なさらず、ご自愛ください。 何かお手伝いできることがありましたら、いつでもお声がけください。 改めまして、故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 ○○(自分の名前)

例文3:ビジネスシーンでの同僚宛て

件名:ご愁傷様でした ○○さんへ このたびはご愁傷様でした。心よりお悔やみ申し上げます。葬儀のご準備で心身ともにご負担があったことと思います。今はどうか無理をなさらず、ゆっくりとお休みください。 何かお手伝いできることがあれば、どうか遠慮なくお知らせください。 改めて、故人のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 ○○(自分の名前)

3. 香典返しに対する感謝のメール例

例文1:親しい間柄の場合

件名:香典のお心遣いに感謝いたします ○○さんへ このたびは、心温まるお心遣いをいただきまして、誠にありがとうございました。○○(故人名)も、きっと感謝していることと思います。 無事に葬儀を終えることができましたことをご報告させていただきます。まだしばらくは寂しさが続くかと思いますが、故人の思い出を大切にしてまいります。 心ばかりではございますが、香典返しをお送りいたしました。お受け取りいただければ幸いです。どうかご無理なさらず、ご自愛ください。 改めて、お心遣いに感謝申し上げます。 ○○より

例文2:ビジネスシーンの場合

件名:ご厚志をいただき、ありがとうございました ○○様 このたびは、ご丁寧なお心遣いを賜り、誠にありがとうございました。○○(故人名)の葬儀も無事に執り行うことができましたこと、ご報告申し上げます。 皆様からの温かいお言葉とご厚志に支えられ、心より感謝しております。 ささやかではございますが、香典返しの品をお送りいたしました。どうぞお受け取りください。 今後とも変わらぬご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。改めて感謝申し上げます。 ○○(自分の名前)

4. 献花に対する感謝のメール例

例文1:親しい間柄の場合

件名:献花のお心遣いに感謝いたします ○○さんへ このたびは、○○(故人名)への献花をいただき、誠にありがとうございました。○○(故人名)の祭壇を美しく飾ることができ、故人も喜んでいることと思います。 皆様のお心遣いに支えられ、無事に葬儀を終えることができましたこと、感謝申し上げます。まだ気持ちの整理がつかないところもありますが、少しずつ日常を取り戻していきたいと思っております。 どうかお体に気をつけてお過ごしください。改めて、献花のお心遣いに感謝申し上げます。 ○○より

例文2:ビジネスシーンの場合

件名:献花のご厚志に感謝申し上げます ○○様 このたびは、○○(故人名)のためにご献花を賜り、誠にありがとうございました。おかげさまで、無事に葬儀を執り行うことができました。皆様のご厚志に深く感謝いたします。 故人もさぞ感謝していることと思います。これからも皆様のお言葉とご支援を心の支えにしてまいります。 ご多忙中にもかかわらず、ご厚意をいただきましたこと、心より感謝申し上げます。どうぞお体を大切にお過ごしください。 ○○(自分の名前)

5. メールの書き方のポイント

1.相手の心情を第一に考える 葬儀後は心身ともに疲れ果てていることが多いです。そのため、相手の心情に寄り添う言葉を選ぶことが大切です。 2.簡潔で 丁寧な文章を心がける 長い文章は相手に負担をかける可能性があるため、簡潔にまとめることが大切です。思いやりを込めつつ、できるだけ負担をかけない文章を心がけましょう。 3.「お疲れ様でした」の適切な使い方 「お疲れ様」という表現は、弔事の場では軽く受け取られることがあるため避け、より慎重な言い回しを選びましょう。「大変だったことと思います」や「ご準備お疲れだったかと存じます」といった、相手の負担を配慮した表現が適しています。 4.無理にポジティブな表現をしない 励まそうとする意図であっても、過度にポジティブな表現(「これから頑張ってください」など)は避けましょう。遺族の心情に寄り添い、自然な表現を心がけてください。 5.形式的な挨拶文も大切 ビジネスシーンでもプライベートな関係でも、基本的な挨拶文は忘れずに入れましょう。葬儀後のメールは、形式的であっても心のこもった内容にすることが大切です。

6. メール送信時の注意点

・タイミング 葬儀直後は遺族が多忙で疲労していることが多いため、数日後に落ち着いたタイミングでメールを送るのが適切です。 ・忌み言葉や重ね言葉を使わない 葬儀後のメールでは、繰り返しや不幸を連想させる 忌み言葉 (例:「重ね重ね」「再び」「ますます」など)は避けるべきです。また、「重ね言葉」(例:「しばしば」「たびたび」)も使用しない方が無難です。これらの言葉は不幸が繰り返されることを連想さ せるため、弔事には不適切とされています。 ・個人的なエピソード 場合によっては、故人との思い出を簡潔に述べるのもよいですが、感傷的な内容に偏りすぎないようにしましょう。

まとめ

葬儀後に送るメールは、葬儀の挨拶、献花・香典返しのお礼と様々ありますが、遺族の心情に深く寄り添い、慎重に言葉を選ぶことが求められます。言葉によっては軽く感じられる場合があるため避け、相手の負担を配慮した表現を使うことが大切です。また、 忌み言葉や重ね言葉 も不適切とされているため、弔事の場では使用を控えましょう。 短く丁寧で、心のこもったメッセージが相手にとって大きな慰めとなります。形式的な挨拶やお悔やみの言葉を忘れずに添えつつ、相手が少しでも気持ちを楽にできるような配慮が求められます。 このガイドを参考に、相手の負担を軽減しつつ、心温まるメールを送ることで、遺族に対する敬意と感謝を適切に伝えることができるでしょう。

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