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iPhoneの「故人アカウント管理連絡先」は使える? 万が一に備えた対応

2024.9.25

    iPhoneのパスロック解除は、FBI捜査でもAppleが拒否したことで以前話題にもなりましたね。 万が一に備えたいけどパスロックをそのまま伝えたり、紙に残しておくのは不安という方へおすすめの機能をご紹介します。

    故人アカウント管理連絡先とは?

    iOS 15.2、iPadOS 15.2、macOS 12.1以降で利用可能な「故人アカウント管理連絡先」機能は、万が一の事態に備えて、信頼できる人があなたのAppleアカウントのデータにアクセスできるようにする機能です。(2024年7月現在)

    主にアクセス可能なデータ - 写真 - メッセージ - メモ - ファイル - ダウンロードしたアプリ - デバイスのバックアップ ※ 購入したデジタルコンテンツやキーチェーンのデータ(支払い情報、パスワードなど)にはアクセスできません。

    設定方法

    ※ Face ID、Touch ID、またはパスコードでの認証が必要です。 1. iPhoneの「設定」アプリを開く 2. 自分のユーザー名をタップ

    1/9設定画面
    2/9セキュリティ画面

    3. 「サインインとセキュリティ」→「故人アカウント管理連絡先」を選択

    4. 「故人アカウント管理連絡先を追加」をタップ

    3/9追加画面

    画面を選択すると

    4/9説明画面
    5/9アクセスについて

    選択した相手へアクセスキーを印刷共有するための画面が現れます(必ずしも印刷しなくても問題ありません)

    6/9印刷共有の画面

    印刷する場合はそのままプリンタなどへ接続し出力しましょう

    7/9出力画面

    ここでキャンセルを押しても登録は完了します

    8/9 追加完了画面

    完了をタップして連絡先に追加されたことを確認しましょう。

    9/9 登録管理画面

    重要ポイント

    1. 複数人指定可能: 信頼できる人を複数選べます。 2. Apple IDは不要: 連絡先はApple IDや Apple製デバイスを持っていなくても大丈夫です。 3. アクセスキーの共有: 設定後、連絡先に専用のアクセスキーを共有する必要があります。 4. アクセス期間: データへのアクセスは申請承認後3年間に限定されます。 5. 年齢制限: 設定者は13歳以上である必要があります(国や地域により異なる場合あり)。

    アクセス申請に必要なもの

    1. アクセスキー 2. 死亡証明書(日本の場合は戸籍謄本)

    セキュリティ対策

    - アクセス申請はAppleによって厳密に審査されます。 - 承認後、故人のApple IDとパスワードは使用不可となります。 - すべてのデバイスでアクティベーションロックが解除されます。

    アクセスキーの共有と注意点

    アクセスキーは故人アカウント管理連絡先がデータにアクセスする際に必要不可欠です。以下の方法で共有できます: 1. iOS 15.2以降のデバイスを使用している場合:  - 追加時にメッセージアプリで通知を送信できます。  - 承諾されると、アクセスキーが自動的に相手のApple ID設定に保存されます。 2. 古いバージョンのソフトウェアを使用している場合:  - iOS 15.2以降へのアップデートを依頼し、その後メッセージで送信します。 3. Apple製デバイスを持っていない人の場合:  - アクセスキーをプリントして手渡す。  - PDFまたはスクリーンショットを送信する。  - 遺産相続の書類と一緒に保管する。

    注意点

    - メッセージで送信した場合、相手が受け取ったか確認することが重要です。 - アクセスキーのプリントアウトを遺産相続の書類と一緒に保管することをおすすめします。 - アクセスキーを共有した後に故人アカウント管理連絡先を削除すると、そのアクセスキーは無効になります。

    共有されるデータの詳細

    故人アカウント管理連絡先がアクセスできるデータには以下が含まれます: 1. iCloudに保存されたデータ:   - 写真とビデオ - メッセージ(iMessage、SMS、MMS) - iCloudメール - iCloudの連絡先 - iCloudカレンダーのイベント - iCloudのリマインダー - iCloudのメモ - iCloudブックマーク - iCloudキーチェーン(パスワードは含まれません) - iCloudボイスメモ - iCloudドライブのファイル 2. デバイス情報:  - iOS、iPadOS、macOSデバイスのバックアップ - デバイスの設定情報 3. その他: - ヘルスケアデータ - ダウンロードしたアプリケーション情報

    アクセスできないデータ

    - Apple IDで購入されたコンテンツ(映画、音楽、書籍など) - ライセンス情報やサブスクリプション - キーチェーンに保存された支払い情報やパスワード - 個別に暗号化されたデータ(別のパスワードで保護されているもの)

    データアクセスの流れ

    1. 故人アカウント管理連絡先がAppleにアクセス申請を提出。 2. 必要書類(アクセスキーと死亡証明書)の確認。 3. 申請が承認されると、専用のApple IDが発行される。 4. このApple IDを使用して、故人のデータにアクセス可能。 5. アクセス期間は承認から3年間。

    プライバシーとセキュリティの考慮事項

    - データアクセスは読み取り専用:故人のデータを変更や削除することはできません。 - 二段階認証:故人アカウント管理連絡先自身のアカウントで二段階認証を有効にする必要があります。 - アクセスの監査:誰がいつデータにアクセスしたかの記録が保持されます。 - 複数の連絡先:複数の人を指定することで、単一の人物に全データへのアクセス権を与えることを避けられます。

    まとめ

    「故人アカウント管理連絡先」機能は、大切なデータを安全に引き継ぐための優れた方法です。 プライバシーを守りつつ、万が一の際に信頼できる人がデータにアクセスできるよう設定しておくことで、大切な思い出や重要な情報を守ることができます。

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