logo

塔婆って何?|立てる目的やタイミングを解説

2024.9.27

  • 宗教
  • 法要
  • お墓

皆さんは、お墓の後ろに細長い板のようなものが立っているのを見たことはあるでしょうか? それは「塔婆(とうば)」と呼ばれ、仏教における供養の一環として建てられます。多くの人が目にする機会はあっても、その意味や目的について詳しく知らないかもしれません。本記事では、塔婆とは何か、なぜ立てるのか、そしてそのタイミングについて詳しく解説していきます。

塔婆って何?

塔婆とは、仏教用語で正しくは「卒塔婆」(そとうばと呼ばれるもので、お墓の後ろに建てられる仏塔のことをいいます。元々は、インドでお釈迦様の遺骨を納めるために建てられた仏塔である「ストゥーバ」が中国に伝わり、そこで「卒塔婆」と変化して日本に伝わったといわれています。 また、塔婆には種類があり、それぞれに特徴があります。

板塔婆(いたとうば)

板塔婆

こちらが、一般的にお墓の後ろに立っている塔婆になります。戒名や命日、経文などが書かれています。

角塔婆(かくとうば)

角塔婆

角塔婆は、長さ120〜210cmで厚さが10cmの四角柱の木材です。現在では、墓石が完成するまでの間、お墓の目印として使われています。その他にも、寺院の開帳の際などにこの角塔婆が使われます。

七本塔婆(ななほんとうば)

七本塔婆

七本塔婆は、初七日から四十九日までの七日ごとに行われる法要に合わせて用いられます。立て方や使われ方は地域によって大きな差があります。

経木塔婆(きょうぎとうば)

こちらは、厚さが1mm、長さ27~36cmの板塔婆よりも薄く小さい塔婆で、経文や戒名などを書いたものを川に流すという形で供養します。そのため「水塔婆」と呼ばれることもあります。生まれてくることができなかった赤ちゃんを供養する際に、行われることがあります。

梢つき塔婆(うれつきとうば)

こちらは、枝がついたままの生木を用いた塔婆となっており、主に三十三回忌や五十回忌などの最終の年忌法要の際に建てられます。この塔婆を立て、年忌法要を終えると、永代供養に入っていくことが一般的です。

塔婆って必ず立てなくてはいけないの?

塔婆は必ず立てなければならないわけではありません。 塔婆を立てる目的は、追善供養として故人の極楽往生を願うことにあります。これは善行とされ、故人だけでなく供養する側にも良い影響をもたらすと考えられています。 しかし、浄土真宗では塔婆を立てる習慣はありません。浄土真宗の教えでは、人は亡くなるとすぐに仏の導きで極楽浄土へ行くため、塔婆を必要としないとされています。

塔婆を立てるタイミング

塔婆の建立のタイミングは、明確には決まっていません。ただ、基本的には供養の節目となるような、一周忌や命日、お盆やお彼岸などのタイミングで建てるのが良いといわれています。 塔婆を実際に建てる際には、このような法要を行う際に、ご住職に依頼し、塔婆を作ってもらうというのが一般的です。

まとめ

今回は、塔婆の意味と目的、立てるべきタイミングについてご紹介しました。追善供養であり、立てるべき明確なタイミングもないため、非常に難しいことのように感じますが、実際のところ、塔婆を立てるかどうかは家族の考え方や故人への思いに委ねられます。特定のタイミングにこだわる必要はなく、法要や供養の一環として、心を込めた行動をしてみてはいかがでしょうか。

この記事を共有

  • Xでシェア

  • LINEでシェア

  • Facebookでシェア

一覧に戻る

タグ一覧

  • 葬儀
  • マナー
  • 相続
  • 終活
  • 費用
  • 宗教
  • 家族
  • 服装
  • ライフプラン
  • ペット
  • 法要
  • お墓

TOPへ